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kanesyoh
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「街の在り方」などについて。

Jan 26, 2012 10:36pm

実際のところ歴史の用語にはこういうの凄く多い。最も有名な例としては「鎌倉幕府」と「室町幕府」が挙げられると思う。歴史において「鎌倉幕府」「室町幕府」という組織が存在していたことはない。

当時の時代の言葉では、「鎌倉幕府」は「鎌倉殿」「関東」「武家」だし、「室町幕府」は「室町殿」「武家」などと呼ばれていることが多い。

そもそもいわゆる鎌倉時代からいわゆる江戸時代以前までの日本では組織や人間の名前というのはあまり重視されておらず、人名の漢字や訓みは適当に表記されるし、組織にも特に名前をつけないまま曖昧に運営されていたことが多い。

これは武家社会の本質が、公的な支配ではなく、私的な契約の集合体だったことなどに起因するところもあるのだろうが、とにかくそういう社会だった。

で。大河ドラマに限らず、教科書など教育現場、小説マンガ映画ドラマなどの娯楽で広く「鎌倉幕府」「室町幕府」などという言葉が使われる。

この幕府という言葉の正体は、鎌倉を中心とした武家の政権や京都を中心とした武家の政権に、後世の学者がいい加減に名前をつけたものにすぎない。例の「王家」という言葉も、いわゆる平安期の朝廷権力に対して後世の学者がいい加減に名前をつけたものにすぎない。すぎないんだが、平然と歴史家が使い、教育の場で使われるので、さもそのような名前と、それに対応する強固な概念があったと思い込む人が沢山いる。

沢山いるんで、「鎌倉幕府が成立した年代はいつなのか」などといったくだらない議論が論壇に花を咲かせることになる。そもそも「鎌倉幕府」などというものが成立していたことなど一度たりとてないのに。

- text.ssig33.com - 歴史学用語みたいなやつについて私見。 (via fialux)

(via tiga)

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